新発売!

「まあ、じょうずね。これはなんのどうぶつさん?」「ママ」
葵むらさき言語凝塊展示室


Since 2002.08.05

短編小説
長編小説
葵マガジン
葵マガジンK
1行小説
エッセイ

絵本
川柳
葵マガジン文庫
新着図書チェックコーナー
刊行本ご案内
事務室



お持ち帰り用バナー
リンクご自由にどうぞ

お気に召しましたらご投票下さい

「ENTER」バナーをクリックしてください。
「ENTER」バナーをクリックしてください。



芸術系ランキング



検索ランキングTosaBesto

2007.12.29 Sat 長編小説に「継承者レミア 8」UP
 
   レイツェンは、彼の家のような、とまではいかないがほとんど彼の故郷のような酒蔵庫で、すこぶる興味深い情報を掴んだところだった。その真偽を確認すべく、今彼は彼としては最速級の足運びで、頭領の部屋へと向かっていた。
 だがブリッジ内を横切ろうとしたとき、突然彼は足を止めた。
 コンソールの前で、優雅に脚を組みながら目の前の空間に薄く広がる有機スクリーンを冷涼に見つめる人物を認めたからだ。
「どした、イオ」酒飲みは声をかけた。
 金髪の貴公子は、まったく動じも応えもしない。息さえしていないのかも知れなかった。だが不用意に近づけば体のいずこかの器官を瞬時にして失うことになる。それを知っているレイツェンは、豊かな金髪の載った華奢な肩の向こうのスクリーンをそっと覗き込んだ。
 そこに表示されてあるのは『ウィブホーン惑星皇国大気云々』と名づけられたファイルだった。
 ほっと安心すると同時にぷっと吹き出しながら、レイツェンは「なんだ、なに今さらそんなもん──」と云いかけた、だがぴたりとすぐに止まった。『二酸化炭素中毒による死亡云々』なる、ファイル名の続きが目に入ってきたからだ。
 イオラスの瞳はただ静かに、文書の汎用銀河文字を追っている。
「──二酸化炭素で死んだ奴らのカルテか?」レイツェンは小さく問うた。

続きはこちら
メールマガジン(テキスト形式・無料)でのご購読はこちら↓

メールアドレス

 
 

2007.12.29 Sat 葵マガジン葵マガジンKにて「多重人格の急須」第13話配信

 
  「でも――」
「ね、遥香、そうじゃないのよ」優美が大きな掌を広げて舞子と遥香の間にかざした。その手を見て舞子は、やはりこの女は本当は男なのではないか、と思った。たくましい手だ。
「え?」
「あたしがいったのは“あなたが真央子ちゃん救出に行っていいかどうかを決められるのは舞子だ”ってことじゃなくって“舞子の命令がなければあたし達は動けない”ってことよ」
「あっ――そうか」遥香は両方の手で口をかくし、肩をすぼめた。テストで満点をとり損ねた秀才のようだった。
「そ、だから、あたし達を使って真央ちゃん取り戻すには、どうしても舞子が行くしかないのよ」
「――」遥香は唇を噛んでうつむいた。
「ま、もっとも、老婆心でアドバイスさせてもらや、いったん舞子に“これ”を放棄してもらって、その後あなたが拾って持ち主になるって手もあるけどね、そしたらあなたが真央ちゃん救出に行ける」
 遥香がぱっと顔を輝かせ、優美を見、舞子を見た。

ご購読はこちら↓

携帯でのご購読はこちら↓

 
 

素材屋さん

サーバー屋さん

相互リンク
Apple21サーチエンジン
back next random list

Webring BACK- RANDOM- NEXT

検索ランキングTosaBesto

本サイトに掲載されているすべての文章の無断転載を禁じます。Copyright©2002-2006葵むらさき